先頭ページ
   第126回『まちむら興し塾』   2015年12月21日
  
  
テーマ 
【インバウンド・アウトバウンドの状況】   
   コメンテーター 日本旅行業協会 重田 俊明  さん 
     当日の勉強会・懇親会の写真

   コメンテーターの重田さんは、JATAでアウトバウンドのご担当
  で、ヨーロッパの政情不安などで低迷をしている、日本人が海外旅
  行へ気軽に出かけやすいように、国内外の窓口をされています。

   
11月22日から24日にかけて、日本・インドネシアの相互交
  流の一層の促進を目的として、総勢1100名「日インドネシア文
  化経済観光交流団」が、インドネシアのジャカルタを訪問した際の
  JATAの事務局随行員として同行。


   ジョコ大統領ら政府要人が出席し交流イベントやセミナーを開催
  した際の縁の下の力持ちとして尽力されるなど、活躍中です

 
 

2015年 訪日外客数・出国日本人数  (単位:)
( )内は総数のうちの観光客数

 訪日外客数  出国日本人数
 平成26
2014
 平成27
2015
 伸率
%
 平成26
2014
 平成27
2015

伸率

% 

13,413,467
(10,880,604)
 *19,750,000  *
47.3
16,903,388  *
16,150,000
 *
-4.4 
   
 出典:「日本政府観光局(JNTO) 

◆注2:平成26年は確定値、平成27年1月~9月は暫定値、
 *部分は推計値である。

◆注3:訪日外客数及び*印の出国日本人数は法務省資料を基にJNTO
    が算出。それ以外の出国日本人数は法務省資料を転記した数値。


 
 【インバウンドとアウトバウンドとの関係】


  インバウンドが急伸、注目が集まる中、政府の政策もインバウンド、
 インバウンドと一色となっている旅行業界だが、一方で低迷を続けて
 いる、いわゆる海外旅行者をいかに拡大できるかの対策が大きな課題
 となっている。


 1.海外旅行低迷の要因

   ① 海外のホテル・食事・交通費が円安で値上がりし、旅行費用
     が高くなった。

   ② インバウントの増加により、飛行機の座席が確保しにくい。
      航空運賃は海外の方が高いので、航空会社も海外発を優遇

 2.海外旅行低迷の対策

    1)航空機のチャーターを提案 ⇒ 特に地方空港発

     ① 空港設備
     ② CIQ【税関(Customs)・出入国管理(Immigration)・検疫
       
(Quarantine) 】の対応
               ③ チャーターの規制緩和に期待を示した。

   2)新規LCC就航に対する期待

   3)消費者向けイベントなどを開催
     韓国、中国始め、各国の楽しさをアピール

   4)フランスを含めてテロ対策の情報を含めて、治安情報の徹底

   5)存在感を主張するための商品造成

 【2014年国籍別・目的別訪日外国人数】 日本政府観光局

   訪日外国人の81.1%が観光目的の旅行者で、台湾・香港・タイ
 からの訪日客に観光目的の比率が高い。 
 2014年は、観光目的の旅行者の割合が4
.3%上昇した。

 

国・地域名

総数()

観光客

比率

その他

比率

韓国

2,755,313

2,285,069

82.9

470,244

17.1

中国

2,409,158

1,753,572

72.8

655,586

27.2

台湾

2,829,821

2,674,425

94.5

155,396

5.5

香港

925,975

886,308

95.7

39,667

4.3

タイ

657,570

599,690

91.2

57,880

8.8

シンガポール

227,962

194,092

85.1

33,870

14.9

マレーシア

249,521

211,898

84.9

37,623

15.1

インドネシア

158,739

120,535

75.9

38,204

24.1

フィリピン

184,204

136,561

74.1

47,643

25.9

インド

87,967

29,035

33

58,932

67.0

ベトナム

124,266

41,375

33.3

82,891

66.7

イスラエル

18,808

13,481

71.7

5,327

28.3

その他アジア

189,907

104,464

55

85,443

45.0

小 計

10,819,211

9,050,505

83.7

1,768,706

16.3

英国

220,060

145,047

65.9

75,013

34.1

フランス

178,570

123,003

68.9

55,567

31.1

ドイツ

140,254

72,545

51.7

67,709

48.3

イタリア

80,531

56,475

70.1

24,056

29.9

ロシア

64,077

41,796

65.2

22,281

34.8

スペイン

60,542

49,202

81.3

11,340

18.7

オランダ

39,866

25,209

63.2

14,657

36.8

スウェーデン

40,125

26,790

66.8

13,335

33.2

スイス

33,150

24,689

74.5

8,461

25.5

フィンランド

19,661

14,036

71.4

5,625

28.6

ベルギー

18,934

11,568

61.1

7,366

38.9

デンマーク

17,901

11,463

64

6,438

36.0

オーストリア

15,398

9,292

60.3

6,106

39.7

アイルランド

12,596

7,386

58.6

5,210

41.4

ポルトガル

14,439

12,345

85.5

2,094

14.5

ノルウェー

15,230

11,006

72.3

4,224

27.7

その他ヨーロッパ

77,397

50,004

64.6

27,393

35.4

小 計

1,048,731

691,856

66

356,875

34.0

アフリカ

28,336

11,377

40.2

16,959

59.8

北米

米国

891,668

611,075

68.5

280,593

31.5

カナダ

182,865

152,005

83.1

30,860

16.9

メキシコ

30,436

24,799

81.5

5,637

18.5

その他北アメリカ

7,348

3,941

53.6

3,407

46.4

小 計

1,112,317

791,820

71.2

320,497

28.8

ブラジル

32,310

24,006

74.3

8,304

25.7

その他南アメリカ

24,563

17,398

70.8

7,165

29.2

小 計

56,873

41,404

72.8

15,469

27.2

オセアニア

豪州

302,656

259,968

85.9

42,688

14.1

ニュージーランド

41,622

32,019

76.9

9,603

23.1

その他オセアニア

3,061

1,271

41.5

1,790

58.5

小 計

347,339

293,258

84.4

54,081

15.6

無国籍・その他

660

384

58.2

276

41.8

合  計

13,413,467

10,880,604

81.1

2,532,863

18.9

 【海外旅行の推移】

 1.海外旅行者数・旅行費用の推移   JATA資料:法務省

 

海外旅行者数(人)

旅行費用(万円)

人数

前年比

旅行

参加費

現地

旅行費

買物

その他

合計

2010

16,637,224

7.7

14.0

4.1

4.2

1.1

23.3

2011

16,994,200

2.1

14.7

4.0

3.9

1.1

23.8

2012

18,490,657

8.8

15.1

3.9

3.9

0.9

23.9

2013

17,472,748

▲5.5

15.4

4.2

3.4

0.9

23.9

 2.日本から中国・韓国・台湾・香港への旅行者数の推移
                      JTB総合研究所
   参考 海外全旅行者総数

 日本人海外旅行者総数

人数

前年比

2010

16,637,224

+7.7%

2011

16,994,200

+2.1%

2012

18,490,657

+8.8%

2013

17,472,748

-5.5%

2014

16,903,388

-3.3%

単位
千人

韓国へ
韓国観光公社

中国へ
国家観光局

人数

前年比

人数

前年比

2010

3,023

-1.0

3,731

+12.5

2011

3,289

+8.8

3,658

-2.0

2012

3,518

+7.0

3,518

-3.8

2013

2,747

-21.9

2,877

-18.2

2014

2,280

-17.0

2,717

-5.6

単位
千人

台湾へ
交通部観光局

香港へ
政府観光局

人数

前年比

人数

前年比

2010

1,080

+7.9

1,316

+9.3

2011

1,294

+19.9

1,283

-2.5

2012

1,432

+10.6

1,254

-2.3

2013

1,421

-0.8

1,057

-15.7

2014

1,634

+15.0

1,078

+2.1

 
【都道府県別海外旅行者数と出国率(2013年)】
  2013年は、前年に対して増加した都道府県はなかった。
   出国率が二桁(10%以上)を示しているのは、17都道府県
   から15都道府県に減少した
 

都道府県

人口

出国者数

出国率

合計

127,297,686

17,472,748

13.7

東京都

13,299,871

3,484,370

26.2

神奈川県

9,078,769

1,871,203

20.6

千葉県

6,192,323

1,052,754

17

大阪府

8,848,770

1,374,214

15.5

兵庫県

5,557,534

860,184

15.5

愛知県

7,442,874

1,147,575

15.4

京都府

2,617,347

396,969

15.2

奈良県

1,383,317

207,720

15.0

埼玉県

7,222,185

1,017,480

14.1

滋賀県

1,415,982

197,937

14.0

 

 

 

北海道

5,430,719

316,161

5.8

福島県

1,946,202

111,835

5.7

山形県

1,141,276

53,571

4.7

高知県

744,921

34,475

4.6

宮崎県

1,120,489

49,282

4.4

鹿児島県

1,679,619

71,476

4.3

島根県

701,995

29,785

4.2

岩手県

1,294,535

46,441

3.6

秋田県

1,050,244

37,543

3.6

青森県

1,335,494

42,431

3.2

(注)人口には居住外国人人口が含まれる。2013年10月1日時点
  (日本人人口総数は約1億2,570万人となっており、実際の出国
   率は13
.9%と推計される)

  資料:出国者数は法務省、人口は「人口推計」(総務省統計局)による。
  

 

【2013年各国の出国者数・出国率・入国者数・受入率】

  出国者数上位は、中国、ドイツ、英国、ロシアと続き、出国率では
 香港、シンガポール、オランダが100%を超える。

  入国者数では、フランス、スペイン、イタリア、が上位にあり、受
 入率(入国者数/人口)100%以上の国(地域)にシンガポール、
 香港、フランス、スペインとなっている

単位:千人)

人□

出国者数

出国率

入国者数

受入率

日本

2013

127,341

17,473

13.7

10,364

8.1

2015

16,150

12.6

19,750

15.5

韓国

全体

50,220

14,846

29.6

10,344

20.6

訪日数

2,755

18.5

全体の訪日割合数

中国

全体

1,360,763

98,190

7.2

26,290

1.9

訪日数

2,409

2.4

全体の訪日割合数

台湾

全体

23,374

11,053

47.3

8,016

34.3

訪日数

2,830

25.6

全体の訪日割合数

香港

全体

7,244

8,596

118.7

12,595

173.9

訪日数

926

10.7

全体の訪日割合数

タイ

68,229

5,721

8.4

26,547

38.9

シンガポール

5,399

8,647

160.2

15,568

288.4

          オーストラリア

23,207

8,768

37.8

6,482

27.9

米国

316,373

29,015

9.2

32,038

10.1

カナダ

35,105

9,590

27.3

4,732

13.5

英国

64,087

58,507

91.3

32,813

51.2

フランス

63,660

25,450

40.0

83,018

130.4

オランダ

16,795

18,628

110.9

12,797

76.2

ドイツ

80,800

75,100

93.0

31,545

39.0

イタリア

59,685

28,810

48.3

47,704

79.9

ロシア

142,929

54,069

37.8

28,356

19.8

スペイン

46,610

11,246

24.1

60,661

130.2

 出典:日本政府観光局(JNTO)「日本の国際観光統計2013」
 

Ⅱ-1.リサーチ対象国の休暇日数・有給休暇使用率

                      JTB総合研究所

 ◇ 島国型国家の中で、日本の土曜・日曜日を除く休暇日数は最も多い。

 ◇ 有給休暇の取得率は韓国に続き、日本は50%と低水準です。

 

          

有給休暇

公休日日数

合計

日数

取得日

取得率

日本

20

10

50%

15

35

韓国

14.6

7

48%

16

30.6

オーストラリア

20

16.5

83%.

9

29

台湾

10

10

100%

12

22

ニュージーランド

21

18

86%

11

32

イギリス

25

25

100%

8

33


 ※有給休暇:エクスペディア調べ

 ※公休日日数:土日を除く祝日(マーサー福利厚生調査データより)

 ※日本の学校の夏・冬・春の休暇は都道府県の季節で日数も異なる。

  参考:関連記事 2016年1月7日 日経新聞
  ■ 日本、有休に「世界一無関心」 休日数、半数超が知らず 

  有給休暇が年に何日あるかを知らない人の割合が日本では53%
  に達し、欧米やアジアなど26の国・地域の中で最も高かったとの
  調査結果を旅行予約サイトの運営会社エクスペディアがまとめた。

  2位のオランダ(38%)、3位のノルウェー(28%)を大きく
  引き離し、休暇に対する日本人の意識の低さが浮かんだ。

   昨年10月、18歳以上の働く男女を対象に日本、韓国、香港、
  米国、フランスなどでインターネットを通じて調査。
  各国で約360人ずつの計9273人が、日本では356人が回答。

  「有休を取得するのに罪悪感があるか」という質問に「はい」と答
  えた人の割合も日本が18%で1位だった。

   理由として「人手不足」を挙げる人が最も多く、仕事の遅れや同
  僚への迷惑を懸念する傾向が強い。2位は米国(10%)だった。

    休暇中にリラックスできるかどうかに関する質問では「旅行中
  に仕事のことが頭から離れない」と回答した人が日本では13%を
  占め、この割合も一番高かった。〔共同〕


 
Ⅲ-3 リサーチ対象国の休暇制度と海外旅行政策(台湾) 
    JTB総合研究所
  (1)台湾の休暇制度

     ① 学校休暇
       小中高校 夏期休暇 7月~8月 60日間
       冬期休暇 1月~2月 21日間

     ② 企業の有給休暇
        労働者には勤続年数に応じて以下表のように特別休暇
      (有給休暇)が与えられます。

         
       10年以上の勤続者は1年ごとに14日に1日追加され、
      最高で30日となります。 

勤続年数

休暇日数

1年以上3年未満 

7日 

3年以上5年未満 

10日 

5年以上10年未満 

14日 

10年以上 

15日~30日 


      
また、年度の終了または労働契約の解除により特別休暇未
     消化の事由が会社にある場合、会社は未消化日数に応じて賃
     金を支給しなければなりません。 

      労働者の同意を得て特別休暇または休日に勤務させた場合、日
     数分の賃金を残業手当として支払わなければなりません。

     ※国として有給休暇取得を奨励している活動はみうけられない。
     (Web調査)

  (2)海外旅行関連の政策について
      海外旅行に対する支援として、緊急時の対処法を案内する
     スマートフォンアプリの配布
行っている。
     (
Android版、iOS版)

      旅行者はアプリを利用することで、訪問国の基本情報や旅
     行警告、パスポート紛失時の対処法、大使館の緊急連絡先な
     どの情報を取得することができる。

      出典:国際観光白書2010(日本政府観光局)

 
 Ⅲ-4.リサーチ対象国の休暇制度と海外旅行政策(韓国)

  JTB総合研究所

  (1)休暇制度

   ① 学校休暇  

小学校

冬期休暇

12月~1月

42日間

春期休暇

2月

  8日間

夏期休暇

7月~8月

41日間

中学校

冬期休暇

12月~1月

45日間

春期休暇

2月

13日間

夏期休暇

7月~8月

33日間

高学校

冬期休暇

12月~1月

42日間

春期休暇

2月

13日間

夏期休暇

7月~8月

42日間


   ② 企業の休暇制度

     2011年の勤労基準法改正により、雇用主は、1年間で8
    割以上出勤した被雇用者に対して毎年15日間の年次有給休暇
    を付与、雇用年数が継続して3年を経過した被雇用者に対して
    年次有給休暇を1日追加し、その後2年経過毎に1日ずつ加算
    して、最大25日まで付与されることが定められた。

 (2)海外旅行関連の政策について

    1989年に観光目的の海外旅行が完全に自由化。

     景気低迷期に公務員や公的機関の役職員などに対して、不要不
    急の公務出張や私的な海外旅行の自粛を求めた例もある。

  【出典】国際観光白書2010(日本政府観光局)

     韓国政府HP(http://www.korea.go.krimain.do)

 先頭ページへ
第126回『まちむら興し塾』 勉強会スナップ
 
参加者全員で  新宿駅東口前 八吉にて
後列左から重田さん・上松さん・佐藤さん・樋口さん・根岸君
前列左から原屋君・長坂・高野さん。金谷さん・清水さん
本日のコメンテーター 重田さん
 
料理は待った。 重田さんからの旅行動向の説明
 
講演中 重田さん・上松さん・佐藤さん 
   
根岸君・金谷さん・高野さん  根岸君・金谷さん 
   
1年 金谷さん・高野さん  1年清水さん・樋口さん 
   
地域振興MG・PTA会長と大活躍
樋口さん 
中四国地区旅行業界に奔走
上松さん 
   
4年 就職も決まり一息 原屋君  息子さんも大学生 佐藤さん 
   
1年 清水さん  4年 余裕の根岸君 卒論だけ 
   
重田さん・上松さん  1年高野さん 
忘年会料理 
八吉新宿東口店 
   
前菜 サラダ  まぐろフライ 
 
 刺身5点盛り  これで5人前
   
ぬかさば  デザート柿 
 
メイン 鳥鍋 
  先頭ページへ
お問合わせ  NPO法人ふれあいまちむら興し塾  
 電話:047-330-4421 
 FAX:047-344-1993
 E-mail: ls-plan@lapis.plala.or.jp